肩・肘の専門診療|上田 祐輔YUSUKE UEDA, MD, PhD

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腱板断裂

肩の痛みや脱力の原因となる腱板断裂について、MRIで確認するポイント、保存治療と手術治療の考え方、鏡視下腱板修復術をわかりやすく解説します。

腱板とは?

腱板は、腕の骨(上腕骨)と肩甲骨をつなぐ板状の腱です。腕を上げたり下げたりするときに上腕骨頭が関節窩からずれないように肩を安定させる働きと、肩をひねる働きがあります。

腱板は、前方の肩甲下筋、上方の棘上筋、後方の棘下筋と小円筋の4つの筋肉から構成されます。腱板断裂では棘上筋や棘下筋の断裂が多く、肩甲下筋の断裂を伴うこともあります。

腱板断裂では何を調べる?

MRIで断裂の状態を確認します

MRIでは、腱板断裂の有無だけでなく、断裂の大きさ、残っている筋肉の量や状態などを確認します。また、肩周囲の炎症や他の病変についても評価します。

断裂の大きさだけで治療方針を決めるのではなく、筋肉の萎縮や脂肪変性なども含めて状態を評価し、その方に適した治療を検討します。

MRIで腱板断裂が見つかったら手術?

MRIで腱板断裂があるからといって、すべての方が手術の対象になるわけではありません。

まず、症状や生活への影響などを確認し、投薬、注射、リハビリテーションなどの保存治療を行います。適切な保存治療を継続しても痛みや脱力などの症状が改善しない場合には、手術治療を選択肢として検討します。

鏡視下腱板修復術とは?

断裂した腱板を修復する手術です。関節鏡で肩関節内や腱板の状態を確認しながら、糸の付いたアンカーを骨に固定し、断裂した腱板を本来の付着部へ修復します。

断裂の大きさや腱板・筋肉の状態などによって、治療方針や手術内容は異なります。

手術後の回復について

腱板は修復後すぐに十分な強度が得られるわけではなく、時間をかけて治癒していきます。そのため、術後は腱板の治癒を守りながら段階的に肩の動きや筋力を回復させていくことが重要です。

実際のリハビリテーションや仕事・スポーツへの復帰時期は、年齢、断裂の大きさや形態、筋力、仕事内容、競技種目、術後の回復状況などによって異なります。診察で状態を確認しながら個別に判断します。

よくある質問

腱板断裂があれば必ず手術が必要ですか?

いいえ。MRIで断裂を認めても、すべてが手術の対象になるわけではありません。症状や機能、保存治療への反応などを踏まえて判断します。

手術を考えるのはどのような場合ですか?

投薬、注射、リハビリテーションなどを行っても、痛みや脱力などの症状が十分に改善しない場合には手術治療を検討します。

MRIでは断裂の有無だけを見るのですか?

断裂の有無や大きさに加え、残存する筋肉の量や状態なども確認し、治療方針を考える材料にします。

肩の痛みでお困りの方へ

肩の痛みには腱板断裂以外にもさまざまな原因があります。診察と画像検査を組み合わせて状態を評価し、保存治療から手術治療まで病態に応じて治療方針を検討します。

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